坐骨神経痛
坐骨神経痛について
2005年より横浜市緑区十日市場で
たくさんの腰痛の方をみて参りました。
腰痛の方に、お話を伺うと、
- 坐骨神経痛持ちなんです
- 坐骨神経痛って言われました
- 私坐骨神経痛でしょうか?
ということも多いです。
病名がつくことで、「坐骨神経痛だから仕方ない」
と、思い込んでいる方がとても多いです。
つらい症状が少しでも楽になって、
好きなだけ本を読んだり手芸をしたり、
みんなに気を遣って「私が行けば行動が限られる…」
なんて思わずに思い切って遊びに出かけたくないですか?
坐骨神経とは
腰椎4番5番、仙椎1播2番3番から出て、後ろへ回って下に向かう神経です。
膝裏辺りから下は、脛骨神経、腓骨神経に分岐します。
田園都市線とは、中央林間から渋谷までを言い、
渋谷から押上げまでは半蔵門線と呼ぶように、
膝裏で分岐した場所から足先までは厳密には坐骨神経ではありません。
坐骨神経痛とは、
日本腰痛学会、整形外科学会で定義された病名ではなく、
坐骨神経の支配領域に、症状が出ていると言われる名称です。
坐骨神経が圧迫されて出る症状の総称になっており、
整形外科さんでは、原因は
腰部脊柱管狭窄、腰椎椎間板ヘルニア、梨状筋症候群、
変形性腰痛症、腰椎分離症、すべり症…などと言われています。
症状としては、
お尻・太もも・脛・ふくらはぎ・足にかけて、
鋭い痛み・しびれ・張り感・冷感・灼熱感・
締めつけ感などが挙げられています。
病院による治療と指導
多くの場合、非ステロイド性消炎鎮痛薬が用いられ、
しびれや急な鋭い痛みなどに神経障害性疼痛治療薬、
筋肉の緊張をやわらげる目的で筋緊張弛緩剤、
血流を改善しする目的で血管拡張薬などが用いられます。
それと並行して、ストレッチや筋トレを指導されます。
服薬と効果
- 消炎鎮痛薬…症状の原因が炎症であれば有効性を発揮しますが、炎症でない場合は有効性を発揮出来ず、「薬を飲んでも効かない」ということになります。
- 筋緊張弛緩剤…症状の原因が筋肉が緊張している(硬くなっている)ことであれば、有効性を発揮できます。でも筋肉が緊張している原因を変えなければ、薬の服用を筋肉が緊張する限りずっと継続することになります。
それぞれ、有効性を利用しつつ、
身体の変化をさせる目的があれば、
お薬を毛嫌いすることもないように思います。
当院では…
坐骨神経の領域に症状が出ている場合は臀筋(おしりの筋肉)にトリガーポイント(硬い場所)が出来ていることが多いので、
- トリガーポイント自体を触る
- 坐骨神経の出ている腰椎と仙骨の関節を動かす
などを行います。
症状のある殆どの方は身体が硬い、柔軟性が強いけど硬い関節がある、ので、
- 体操をするようにアドバイスしています。
坐骨神経の図をご覧下さい
背骨(腰椎)から出た神経同士が網状になっています。
神経は筋肉ほどの弾力があるわけではないので、
神経の関係する関節の動きが悪く、周りの筋肉に弾力性がないと、
無理に引っ張られます。
それが神経にとってつらい状態であることを想像してみてください。
それが坐骨神経痛です。
神経の環境を良くするために、
身体関節筋肉を動きやすく施術することと並行して、
本人の身体を良い環境にしようという気持ちが、
改善への道です。