フッと斜め上の時計を見た瞬間、そのまま背中がピキッとなり、息をするのも痛くなってしまいました。

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「フッと斜め上の時計を見た瞬間、
  背中がピキッとなり、
 それがどんどん痛くなり、
 息するのも痛い状態になりました。

時計を見ようとして背中が痛くなった。

背中がピキッとなった絵 出先なので、
 そのまま座って我慢しているのですが、
 みてもらえませんか?」
痛いのをジッと我慢している絵

「午前中は、行かれないけれど、
 今日中になんとかなりませんか?」
と、ご連絡をいただきました。

当院をたまにご利用の70代男性。

一番痛い場所は首と肩甲骨と背骨の間で、
寝違えのようなギックリ背中のような感。
呼吸するのもつらいことがつらい。

本人が訴えている
左を向けない

という状態を踏まえて、
動いているのを視てみると、
腕も上がりませんでした。

触っていくと
骨盤・腰・背中がガチガチで
手首・肘のようすも悪い感じでした。

調整すると、
可動域(
左を向く幅が広がり)が
改善しました。

可動域が改善することで、
肩・肩甲骨・腕を担当する神経がはたらきやすくなり、
腕も上がるようになりました。

とにかく息が楽になったということで、
笑顔でお帰りになりました。

肋骨というのは
呼吸をする時に動きます。
肋骨の絵こんな感じの肋骨のようすを
絵や模型でご覧になったこと、
あると思います。

肋骨は
後ろから見るとこんな感じで、
背骨(椎骨)と関節(連結)しています。
背骨と肋骨の絵
ですので、
背骨の動きが悪くなると、
肋骨も動きが悪くなります。

肩こり腰痛だけでなく、
日頃の疲れなどで
背中の筋肉が張っていたり、
背骨の動きが悪くなったりしていることで

呼吸と関連する肋骨の動きが悪くなり、
呼吸が浅くなっている方も多いです。

また、肩こり腰痛のある方は、首部分の動きも悪く、
首部分から出ている神経のはたらきも悪くなっていています。
その、首部分から出ている神経は、
肩・肩甲骨・腕・肋骨を担当しているので、
それもまた呼吸が浅くなる原因になっています。

今回、この男性は、
日常生活の積み重ねで、

少しずつ背中の動きが悪くなっていました。

肋骨の動きで足りない呼吸を、
本来呼吸を補助する首の筋肉が、
補助以上の仕事も強いられていたために、

日常的に行って、首もかなり疲れていました。

本人は、特別な動きをしたわけでもなく、
ちょっとした動きで急に
背中がピキッとして息をするのもつらくなった
思われたかもしれませんが、

積み重なる疲労の中、
急な首の動きが最後の一押しだったと思われます。

 

余談ですが…

ご連絡いただいたのが11:00くらいの話でした。
17:30からのご予約が入れられたので、
それまで我慢してもらいました。

息をするのもつらいとのことで、
なんとお昼ご飯も食べる気にならず
といった状況で、おみえになりました。

当院の特長として、
無理な通院は勧めておりません。
が、自分の身体の声を聴いて、
無理なく、少しお早めにご利用ください。