カイロプラクティック療法について010・姿勢と神経…GAP理論に沿う
※今回、描いたイメージ図が斜めになってしまっています。すみません。
以下、当院では、こう考えて、こうしています。という話です。異なる見解で施術なさる方もいらっしゃると思うので、当院ご利用ではない方は、ご自身で信じてついている治療家の説明を信じてください。
良い姿勢でいることの重要性は他にもありますが、今回は、情報を掴むはたらきと姿勢の関係を話します。
ズレた背骨の位置を直す???
- カイロプラクティックは、背骨がズレているからそれを直す。
というイメージから、
このような姿勢のラインを見た時に、
下図のピンク矢印の方向に身体を
- 伸ばしたり
- 引っ張ったり
- 押したり
するイメージがあると思いますが、そうしてはいません。
黄色い段と緑の段を押し込めばいいのではありません。
このような姿勢だと、
- 背骨の動きが悪くなっている
- 筋肉の伸び縮みが悪くなっている
ところがある。ということだけがわかります。
黄色い段と緑の段だけが悪いわけではありません。
黄色い段と緑の段が右に(向かって左)に動きづらくなっている原因にアプローチしていきます。
カイロプラクティックで背骨を動かし神経にアプローチする理由
私は、GAP理論に沿った考えで施術しています。
GAP理論とは
山根悟D.C.(やまね さとる でぃーしー・Doctor of Chiropracticというアメリカでのライセンスを取得して得られる称号)が長年の経験から導き出した理論です。
背骨の中を通る神経には、「位置を情報として脳に上げる役割を果たしている場所」があり、その場所のようすが悪いと、間違った位置情報を脳に届け、正しい真っ直ぐを認識できずに、歪んだ姿勢をとる。
という理論です。
動きが悪くなっている背骨があると、自分の今いる位置を正確に脳に伝えられず、間違った情報に合わせて間違った姿勢で生活しています。
動きが悪くなっている背骨を動けるようにすると、自分の今いる位置を正確に脳に伝え、正しい真っ直ぐを認識し、理想的な姿勢が取りやすくなります。
それが、先ほど申した、右に歪んでいるから、それを左に伸ばす・引っ張る・押すということとは違うということです。
私が右のものを左にして無理に曲げるわけではなく、
動きをよくすると、本人が良い姿勢を取りやすくなるのです。
筋肉に対しては弛めるという作業をおこないます。
今の歪んだ真っ直ぐを支えるために硬くなっている筋肉はあります。
そこにアプローチするために、伸ばす・引っ張る・押すということはします。
でも、さきほどの、こっちにいっているから、あちら、あちらにいっているからこちらということとは違います。
例えば…
こちらの方、右の肩首ラインが伸びていて、左に寄っていますよね?
でも、だから右側に引けばいいものではありません。
筋肉についても、どちらにもよく動けるようにすることが目的で、左にあるから右に持っていくということをするだけの施術をするわけではありません。
背骨・筋肉共に動きやすくなって、
身体が本当の真っ直ぐにいやすくなります。
左が施術前、右が施術直後の写真です。
施術直後のこの状態から身体をよく使ってもらえたら、翌朝は、もっとスッキリとしたいい位置に身体がいられます。
また、スッキリした感覚で起きられると思います。
お写真のご提供ありがとうございます。
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