身体を自在に扱える世界的な選手もスポーツマッサージを受けるのだから…。
2013年2月9日記事 2020年11月26日rewrite
一流のスポーツ選手も他人の手を借りる
フィギュアスケート大会の番組を見ていると、競技の間にその大会に出るまでの選手が積み重ねてきた日々を紹介してくれる ことがあります。
他のスポーツでも、特集等で、その地位に至るまでの記録映像を紹介してくれることがありますよね?
その、日常や練習風景の中に他人の手によるストレッチを受けているようすが映し出されることがあります。
あんなに身体をしっかり鍛えていて、柔軟で自在に自分の身体をコントロールするような世界的な選手でも
他人の手が必要なことがわかります。
最高のパフォーマンスで競技に臨むには
自力で伸ばせる範囲の少し先のケアが必要なのです。
アスリートは特別だから??
アスリートは たくさん身体を使い、それが仕事なのだから、アタリマエと思うかもしれません。
確かに一般の人は、アスリートほどに身体を酷使していません。
たくさんいる僅差レベルの選手の中で一番にならなければいけないわけではありません。
でも、
- 痛みのない状態の維持
- 自分で出来るストレッチや身体のために行っているスポーツを最大限効果的に行う
という、抽象度を高く見れば、同じといえませんか?
誰かと競ったり、多くの中の一番でいる必要はありませんが、
自分の状態をベストにしておく
という必要性は、同じと考えています。
他人の手を借りること
包丁を研ぐのはみなさんどうしていらっしゃいますか?
最近は、キッチンバサミで調理というのもありますので、それならキッチンバサミの管理はどうしていらっしゃいますか?
いい道具ができて、自分でも手軽に研ぐことはできますが、プロに任せるとすごい切れ味に蘇ります。
蘇ると、料理がサクサクできたり、綺麗に切れるからうれしい気持ちになったりしませんか?
日頃の、使う・洗う・乾かすというケア以外に、プロに任せる。
それと同じように、自分の大事な身体をプロの手も借りることも大切です。
【余談】
師匠のところではたらかせていただいている時に、実業団の選手もおみえになっていました。
普段は、チームのスポーツケアの方のお手入れで、たまにカイロプラクティックで、さらに試合の二週間前にカイロプラクティックを受けにいらしていました。
その人の身体を触らせてもらえた日、その方お帰りになった後、先生に
「緊張したか? 」
と、尋ねられました。
「はい。とても緊張しました。でも、どの人にとってもひとつしかない大切な身体なのに、アスリートに対してだけ特別に考えていいものか?と考えました。」
その気持ちを今でも時々思い出します。