検査・説明だけをご注文というケースを初めて扱いました。
はじめての方が検査・説明のみのご注文でした。
お電話でのご予約時に
「ぎっくり腰だと思います。」と、おっしゃってらしたので、
むしろ
「説明はいいから、施術だけしてくれ。」
というお気持ちかと想像していました。
当院では、この3年くらい、施術を受ける前に検査の他に
「身体のしくみ」について、資料を使った説明を行っています。
- 「痛み」というものがなぜ起こるのか
- では何をしたらいいのか
- そのためにこういう施術をしています。
ということを説明した資料を使って話しています。
この説明がとても重要な理由は、
患者さん本人が「なんで痛いのか?」「なんで痛みが楽になるのか?」
という理由を理解して、
痛みや不具合にコントロールされる生き方ではなく、
痛みや不具合が起こるならどうすればいいのかを自分でコントロールする
自分で自分の健康をコントロール
してほしいからです。
次に重要なのは、
私の施術がなんのために行われているかを知ること
です。
カイロプラクティックは、スラスト(アジャスト・調整のことです)の瞬間ボキッと音がすることがあります。
音がすることで、
「ズレていた関節が、元に戻る」
という印象がありますが、必ずしもそういうわけではないことを知ってほしいからです。
- 音がすると怖い人にとっても
- 音がしないと治った気にならない人にとっても
大切な話です。
動きの悪くなってる関節を調整するわけですが、
- 音がしてもそんなに動いていないケース
- 音がしなかったけどよく動いたケース
があります。
大事なのは、動きの悪くなっている関節が、動くことです。
では、
なんで背骨の動きが必要なのか?
ということに関して
カイロプラクティックを選択なさった時点で
背骨と神経の関係をご存知であると以前は思っていましたが、
※詳細にではなく、関係しているということを
なんとなく他は受けてきて、あまりよくならないから、違う選択肢を選んだだけ
なことも多いと知りました。
身体に何が起こっていて、
なんのためにそれをして、
だから、
- 1回で痛みが軽減してしまうケース
- 何度か利用しないと軽減しないケース
- ↑頻度と詰め方も個人差ある
いろんな結果が出てきます。
施術家として若い頃は、良くなるのに時間がかかるのは自分の技術力の問題だと
思っていましたが、
そうではなく、
人の身体はシンプルだけど奥が深いから
自分の技術をどれだけ高めようとも
ご本人の意識や理解が大事なんだな…
と、わかってきました。
だから、身体のこと知りたい方がいれば、検査だけでもいいと思うようになりました。
でも、そう思っても検査だけ受けたいです。
というケースは今まで一度もありませんでした。
で、今回は初めてそのケースを扱わせていただきました。
やはり、身体のことを知ってもらうことは大事だと思いました。
これからも検査だけというケースを扱うのも悪くないとも思いました。
でも、説明は基礎で、症状があるなら、施術も受けた方が感覚として理解しやすいし、
何より、良くなっていく助けになるので、施術も受けた方がいいよな…
とも実感しました。
そうそう、
可動域の話ですが、
可動域が広がる方がいいことは、なんとなくご存知ですが、
可動域が広がった方がいい理由はぼんやりしている方も多いです。
※今回の方は可動域のことにまで話が及びませんでした。この方の話ではありません。