首エリアの悪姿勢が身体に影響する理由。
カイロプラクティックで椎骨を動かす理由
カイロプラクティックで椎骨(ついこつ・背骨)を動かすのは、この神経の環境を良くするためです。
環境を良くするというイメージは、脊髄神経のようす(環境)がわかるとイメージしやすいと思うので、今日はそこから話します。
脊髄神経の役割
- 脳からの命令を身体の各場所に送る
- 各場所の情報を得て脳に送る
です。
役割を果たすために、背骨の中から前根(ぜんこん)後根(こうこん)として、まとまって外に出て前枝(ぜんし)後枝(こうし)にまた分かれて、その神経が担当する場所にいきます。
これは、多くの方がご存知のことと思います。
脊髄神経のようす(環境)
断面で見るとこんな感じです。
繊維一つ一つが神経で、それが束になっています。
脊髄神経は、背骨の中を通っています。
背骨の中といっても、背骨の中で一体化しては入っているのではなく、背骨という骨の形の空間にあります。
脊髄神経は、前根(ぜんこん)後根(こうこん)というロープによって背骨の中にあるような感じです。
適当に前後左右で引っ張られている時は、問題はありません。
しかし、背骨の動きが少なく、バランスが悪い状態だと、このロープが偏って引っ張られてしまいます。
この真ん中の神経を拡大してみると、こんな感じで血液供給されています。
血管がぐりると一周取り巻いて、
- 周りから
- 中央から
血管を行き渡らせて、神経の血液供給をしています。
たくさんの血管が取り巻いて、ちょっとやそっとじゃ問題ないようになっています。
でも、常に偏った状態に引っ張られていたらどうなるでしょうか?
想像してみてください。
供給の悪い場所ができそうじゃありませんか?
図で示しているカラフルな場所は(反対側にもありますが、省略しています。)、
- 脊髄視床路(下段)
身体の位置や方向の感覚情報を脳に伝える - 脊髄錐体路(上段)
意図的な運動を命令
という場所です。
その中の色分けが示すのは、
- 緑色で示す場所が首
- 黄色で示す場所が背中
- 赤色で示す場所が腰
- 青色で示す場所が仙骨
です。
各レベルで分岐していってしまうので、このように全部が揃っているのは首の部分です。
ですから、首エリアの悪性姿勢が長期に渡って積み重なると、どの部分にも問題が出せます。
カイロプラクティックにはカイロプラクティックメリックチャートという、背骨・脊髄神経の場所と組織との関係を示したものがあるという話を別ページでしました。
関係性の強い場所というのがありますが、首の部分には全部の神経が揃っているために、表で首との関係を直接的に示されていませんが、首は全部と関係します。
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