肩が痛い・肩が上がらない(腕が挙がらない)=四十肩?五十肩?…肩関節周囲炎
「肩が上がらないくらい痛い」
五十肩の定義
「疾患の概念が明確ではなく、有痛性の肩関節可動域制限である。
炎症部位が様々で、障害部位の判定が困難なとことが多いため、病名を肩関節周囲炎とする場合が多い」
です。
どのように上がらないかとか、どういう場合に痛いかとか、その痛みの原因が様々…
というような定義です。
↑このくらい曖昧だけど、範囲の広い疾患です。
当院でも、
- 少しでも良くなる
- かなり良くなる
- よく言われる痛みの期間が短くなる
- よく言われる期間程度痛いけど少しでも楽な状態で共存
など、いろいろなタイプがあります。
当院でかなり良くなるタイプ
は、痛みや症状の原因のうち
①構造的な問題←それに伴って動きが悪いまたは動きの悪さを積み重ねた場合
と、
②ホルモンバランスや他疾患(糖尿病に罹患している等)が関係している
の、①の割合がほとんどまたは多い場合ではないかと考えています。
(データ等はなく、体感としてという推測です。)
また、①での放置期間が短いほど良い状態になりやすいと感じています。
私の考えの根拠
血液が行き渡らないことが、慢性痛の多くの原因。
そもそも、特に肩に痛みがない人でも、
「真っ直ぐ立ってください。両手を上げてください。」
と、チェックをすると図①左のような姿勢の方もわりと多くいらっしゃいます。
これを真っすぐと思い込んで積み重ねた生活をすることをイメージしてください。
↓図①は、わかりやすく描いてありますので、少し大げさです。でも、ここまで酷くなくても、真っ直ぐに比べてこういう感じの方が多いです。
【図①】
仰向けで、頭の方が見ると
【図②】
こういう感じの方です。
肩が痛いまでいかなくても、
- 仰向けで寝るのが休まらない
- 仰向けで寝ると肩が凝る
という方は頭の方から見るとこんな感じです。
この感じでずーーーっと過ごしていたら、身体が疲れやすかったり、運動したら関節が痛くなったり、身体が休まらなかったりしそうですよね?
【図③】
肩を真横から見て、肩を回してもらうと、軌跡がこんな感じになります。これ、ちょっとイメージが難しいかもなので、わかりづらかったら、図④と⑤を見てください。
【図④】
歩いている時の腕の振りの角度が、関節に対して偏った動きをしています。
【図⑤】
図④は、関節に負担をかける感じで、ギコギコなイメージ。
図⑤は、関節をよく動かしている感じで、大きく動けているようすです。
④みたいな動きをしてはいけないわけではありませんが、常にその動きを真っすぐだと思って活動していると、いずれ動きの負担のある場所と、動きの少ない場所に問題が出てきます。
今、痛みがない人でも、こういうことに思いを巡らせ、なぜ良い姿勢でいることが身体に良いかということを想像しましょう。
これは、運動をしている人の姿勢がいかに大事かという話とも関係します。
…これ、ちょっと絵と文字では難しい人もいると思います。
健康教室が復活したら、ぜひ健康教室を受けにいらしてください。
猫は猫背だけど、猫さんは肩こってますか?
これは、私が8年くらい勉強させていただいている先生が講義中に質問された言葉です。
凝ってなさそうですよね?
のびをするときれいにビヨーンって伸びるし。
↑これです。
とにかく、身体は動くように出来ているので、大きく細かく動く。
それに、偏りが出来て、偏った場所が動きを強いられ過ぎていたり、動きがほとんどなくなったりという場所に問題が出ます。
そして、動かせばいいのかというと、綺麗な姿勢で動かしてこそ、大きく細かく動きます。
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肩が痛い・腕上がるけどある地点から上に上げる時に痛い辛い。肩関節周囲炎②
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