身体に影響思考の力…だけじゃない、プライミング効果
プライミング効果(priming effect)
プライムとは、その後に影響するもので、その影響を起こすことをプライミング効果と言う。
名称をご存知ない方もいらっしゃると思うので、例を挙げて話します。
例えば下図「え○そ」この文字の図を見て何を思い出しますか?
選択肢はたくさんあるのに、尋ねられる前に、
- K-POPの話をしていた。場合→「えくそ」
- 石油とガソリンの話をしていた。場合→「えっそ」
- 化学やプールの話をしていた。場合→「えんそ」
と言う言葉を想起しやすいとされています。
K-POP、石油やガソリン、化学やプールが、プライムで、そういった効果をプライミング効果と言います。
プライミング効果について話したいわけではなく、そういうものがあると踏まえた上で行われた実験が興味深いです。
ニューヨーク大学の学生を対象に行われた実験
詳細は省きますが、
「高齢」という直接的な言葉ではなく、複数の単語の中に「高齢者を想起するような言葉」が一つ含まれているものを見た後、高齢者を想起するような言葉が含まれていることに気づかなかったにも関わらず、
※他のことに注意が向くような問題文が添えられているので、気づけないという工夫がされている実験。
含まれている単語を見た学生は、問題文を解いた後、動作がゆっくりになった。
そうです。
つまり、自分の頭の中に高齢イメージが入ったということです。
以前「思考と身体の関係」というような話をしました。
ここでは、意識やイメージがはっきりした場合の話でした。
はっきりしないイメージも思考に影響できる…
自分の意識に明確に入ったものではなく、スルリと入ってきているものにも影響されるということがわかる実験でした。
つまり、いいもの見たり、良いこと考えたりということがナチュラルに出来ているほど、なんとなく良い気分でいられる。
身体も、よく、悪い方にばかり考えてしまう方々がいらっしゃいますが、身体の症状に「敏感」なのと「過敏」なのは似ているけど異なります。
身体に良さそうなプライムを張りましょう。
プライミング効果を説明するために、用意した他のもの^^
動物園の話
模型やおもちゃの話
電車の話
ジャッキーまたはEXOの話
ドラゴンボールの話