認知症とカイロプラクティック・頭蓋骨調整療法

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先日、認知症改善についての勉強会を聴講しました。

本格的に改善するための講座がありまして、その講座内容案内と認知症というものについての入門編勉強会でした。

得たことが多かったので、そちらの価値に問題が出ない範囲で、カイロプラクティックと認知症ということで、今日は話します。

00.はじめに…

01.カイロプラクティック療法も認知症予防改善につながる

02.自分でできる・全身血流を上げる法

03.私が呼吸にアプローチするためにできること

04.頭蓋骨調整療法

05.認知症のためだから、認知症になってから ??

06.卓上療法・芳香療法・食膳療法

07.さいごに…

 

00.はじめに…

認知症は改善できる

という前提の勉強会でした。

じゃ、改善できるのに認知症が改善できている人が少ない理由はなんでしょうか?

  • 認知症は改善できるという方法
  • 認知症は予防できるという方法

が、雑誌、書籍、テレビ…等でたくさん案内されているのに改善できている人が少ない理由はなんでしょうか?

そういった導入から始まりました。

改善できていく人が少ない理由
  • 改善できる人が少ない
  • 改善方法がその人に合っていない

ということでした。

つまり、改善できる人を育成するという講座の入門編でした。

結論から言うと、私は受講しないことにしました(現段階で)。

すごく興味はあります。

特に、改善方法がその人に合っていないから、成果が表れにくい。だから、その人に合った療法で改善していくことが大事だという話は興味深かったです。

脳のどの場所の機能に問題が出ているかによって、優先的に行うべき脳療法があるというのです。

国語、算数、理科、社会、英語…どの教科が不得意なのかを探り、例えば社会科が不得意とわかったら、理科と算数ばかり勉強しても社会科の成績が上がらない。

社会科の成績を上げるには、社会科の勉強をする必要がある。というようなことです。

脳の話、好きなんで(たぶんカイロプラクターはみんな脳の話を好きです)、本当に興味をそそられました。

でも、いろんな案内の中で、自分のしている今のこの仕事も、認知症予防・改善に役に立てることなんだと認識しました。

興味が湧くとすぐに飛びつくのが悪いことじゃないけど、多くの人に利用してもらうには、理解してもらう努力…つまり発信…が必要だと思うようになったからです。

「なんでこの仕事に就いたんですか?」

と、たまにいただくご質問があります。お尋ねになった方々はご存知なことですが…

私が今この道にいるのも、「興味が湧いた」それだけが始まりでした。仕事にするつもりはありませんでした。

長くなるので、詳細は省きます。

そこから始まった今の道があるので、興味あることを勉強するのもどこかで自分の未来とつながることもわかります。

でも、認知症改善へのアプローチ各種の中に「整体」という項目があって、その整体に関しては、…本格講座を受講していないので、極めるともっといろいろあるのかわかりませんが…我々カイロプラクターが行っていることと重なっていました。

方法ではなく、目的が重なっていました。

それならば、今ある自分の技術も認知症予防・改善に役立つのだから、そこしっかり伝えて行うことも重要だと思いました。

01.カイロプラクティック療法も認知症予防改善につながる

整体を行う理由は、「アルツハイマー型認知症が起こる際最も早期の変化として脳全体の血流低下があると発表されている」という、Nature2016 での内容が根拠でした。

整体を行う目的は、呼吸に関係する筋肉にアプローチすることで酸素を取り入れる量を増やすため。ということでした。

02.自分でできる・全身血流を上げる法

この入り口講座のデモンストレーションで行われたものは、大胸筋と腎臓にアプローチするものでした。

※以下、内容にケチをつけるような器の小さい話ではなく、これに関して私のできることはこれだという話です。本講座に入れば、ここに補足な内容がいっぱいあると思うので、入り口編だから簡単に案内されたことと思います。

講座内容を勝手に公開しない範囲で話します。

大胸筋にアプローチ

大胸筋のはたらき

  • 上腕骨の挙上(腕を前からあげる)
  • 腕の内転(腕をその腕と反対側の腕に向かって動かす)
  • 腕の内旋(腕を内側に回す)
  • 上肢が固定されると胸郭を上げて吸気を助ける(ある条件下で空気を吸うのを助ける)

といったはたらきのうち、呼吸に関係する部分にアプローチするのが目的。

腎臓にアプローチ

腎臓は位置的に下がりやすい臓器だから、動かして循環血流量をアップさせることが目的。

 

案内された必要なポーズ

 

指導通りに行うと、変化します。

しかし、身体のそもそものケアを受けずに、いろいろ乗り越えた方達って、たぶんこのポーズが無理です。

だから、こういうポーズがとれるような身体ケアが重要だと思いました。それは私たちの得意とするものです。

 

そして…

03.私が呼吸にアプローチするためにできること

  • 大胸筋なら、大胸筋が付着している部分(中央寄りの鎖骨の下)
  • 小胸筋
  • 胸椎全体(背骨の中でも背中といわれるような部分)
  • 肋骨

  • 大胸筋と小胸筋への神経、外側胸筋神経(c5,c6,c7)、内側胸筋神経(c7,c8,T1)なので、動かしすぎない程度に下部頸椎
  • 胸鎖乳突筋
  • 斜角筋

呼吸する時の筋肉の絵

これらへのアプローチは、多くの利用者さんに行っていることです。

認知症のためにと想像して行ったことはないけれど、カイロプラクティックそのものが脳のためです。

結局身体や脳にストレスになっていることは、脳の健康にもよくないし、身体や脳のストレスをフリーにしていくのは、脳の健康に良いものです。

04.頭蓋骨調整療法

カイロプラクティックを受けて頭が楽になると感じる人もたくさんいらっしゃいます。

なぜなら、身体の問題が頭部に影響しているからです。

整頭顔は、頭蓋骨調整療法が組み込まれた頭部へのアプローチです。

カイロプラクティックと整頭顔両方を受ける方がベストですが、

  • カイロプラクティック施術にもポイントで組み込まれている部分があります。
  • 整頭顔には、上部胸椎(じょうぶきょうつい・背中の上の方)へのアプローチも組み合わせてあります。

脳へのストレスが軽減することは、脳と身体に良いと思ってきましたが、これそのものが認知症予防に役立っていると知りました。

05.認知症のためだから、認知症になってから ??

これは、ぎっくり腰なんかと同じですが、認知症になってから施すものではなく、そもそも健康状態をよくしておくのが大事なんだなと思いました。

認知症というものは、今日認知症じゃないけど、明日認知症になっているというものではなく、グラデーションになっているものと捉えました。

つまり、特別に認知症について認知症になってからどうしようかというものではないのです。

日々、ベストな健康状態でいることなんだと思いました。

整頭顔やカイロが認知症に対して良いとしても、実際、認知症が進んでしまっていたら、カイロプラクティック受けよう!という気持ちになりませんよね。

それから、せっかくのアプローチ方法を教えてもらっても、身体がうまく動かなければ、自分でできるアプローチをするのがつらくなります。(もちろん、これができない人はという代替案は用意されていると思いますが)

私は、認知症改善するための講座を受けて、今そちらの専門家にはならないけれど、予防には力を注げるので、そちらでいこうと思います。

 

06.卓上療法・芳香療法・食膳療法

運動や整体などの身体への直接的アプローチだけではなく、他にも取り組む内容がありました。

そして、その相互作用を含む総合的な力で、認知症を改善していくというものでした。

…ちなみに、卓上療法(脳のために行う机上の療法)の中で、私の嫌いなものがありました。

計算

大嫌いです。子供の頃から。

でも、きっと嫌いで避けていることだからこそ、取り組む価値があるんだなと思い、今は取り組んでいます。

もちろんストレスに感じるほどにはやりません。

取り組む価値を想像すると、必要な時にする面倒さは変わらないけど、これは療法なんだ!という気持ちで取り組めます。

顔の動き

以前、ここで話した「うんぱに」体操も脳と表情筋のためのエクササイズが、認知症予防として良さそうだと思いました。

耳の付け根のケア

以前、マスクで耳が痛いということに対してのセルフマッサージの案内をしました。
マスクをしているせいか頭が痛い?セルフマッサージで解消
これ、蝶形骨という頭の骨との関係でもあるんですが、これと似たようなトリートメントが入り口セミナー受講特典で案内されていました。

脳ストレス

脳のストレスをイメージでクレンジング…。脳クレンジングもいいと思いました。

芳香療法

これについては、認知症に効果のあるブレンドオイルについての紹介がありました。

香りについての感覚は、以前も話しましたが、人それぞれなので、「この人がこれで◯◯に良かった」というものがあってもそれが万人にいいかどうかは別だと思っています。

そのあたりの考え方は、改めて一つのブログで話します。

【アロマオイルの効果と呼ばれるものへの考え方】整体院の現場から③➡️ https://www.daisy-seitai.com/2021/05/20/13030/

07.さいごに…

認知症と、認知症前の境界線ってデジタルな境界線ではなく、グラデーション的な変化なんだろうなと考えています。

だから、本当は「予防」という言葉もしっくり来ません。

ぎっくり腰や寝違えが、痛くなったその日に始まるわけじゃなく、普段の生活習慣から始まっているのと同じなんだと思います。

脳という機能にストレスを与えてそれを積み重ねていたら、脳だって疲労する。そのように思います。

何か問題が起きてからではなく、きっと起きる前から快適な状態にしておくのが大事です。

それは、脳の療法を受けることの前に、日々、どれだけ快適な気分でいるかが肝腎です。

このブログを読んで、その理解が「カイロプラクティックを受けとくといい」「整体を受けとくといい」でもいいけど、それよりも、

傍若無人に振る舞っていいという意味ではなく、もっと自由に考えたり、もっと自由に行動したり、楽しい気分で生きることが大事です。

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カイロプラクティックセンターデイジー整体院
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